最近では黄ばんだりした歯を白くするホワイトニングが大変に注目されていますが、頑張ってホワイトニングしてもすぐにまた歯の色が戻ってしまうことがあります。
これは、ホワイトニングの後戻りと言われるもので、ホワイトニングをした後のケアをしっかりしていれば十分に防ぐことが可能です。
そのためにも、ホワイトニングの仕組みなどを知って、できるだけ後戻りをなくすことが重要になります。
ホワイトニングの仕組み
ホワイトニングの後戻りを防ぐためにも、まずはホワイトニングの仕組みを理解することが肝心です。単純にホワイトニングと言えば、着色した歯の色を白くすることになりますが、歯の色というものは生まれつき個人差があります。
歯に色がついてしまう原因も様々なことが考えられ、一番の原因は生活習慣や加齢などによるものです。例えば、コーヒーや紅茶、緑茶、ワインなどでも歯に色を付けてしまう原因になりますし、喫煙をしていれば当然のことですが、歯は黄ばんだり黒くなったりします。
ホワイトニングはこうしたことから色がついてしまった歯を、特殊な薬剤を用いて白く見えるようにする方法です。このときに使用される特殊な薬剤は、過酸化水素や過酸化尿素になります。この薬剤を歯の表面に塗って沈着した着色を分解して浮かせ、それを除去して白い歯を実現するわけです。
また、歯の表面を覆っているエナメル質の内側には象牙質があり、この象牙質は半透明のエナメル質を通して黄ばんで見えてしまいます。ホワイトニング剤はエナメル質を曇りガラス状にする効果があり、黄ばんで見えてしまう象牙質を透けにくくして歯が白く見えるようにするわけです。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの後戻りの違い
ホワイトニングにはいくつかの種類がありますが、後戻りする期間もそれぞれ異なります。その代表的なものはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングです。歯科医院で行うホワイトニングはオフィスホワイトニングと呼ばれ、ホワイトニングのすべての施術を歯科医が行います。
専門医が行う施術のため、ここで使用されるホワイトニング剤は高濃度の過酸化水素を扱うことができることから、わずかな施術回数で大きな効果が期待できます。
このオフィスホワイトニングの持続期間は約半年から10ヶ月程度です。
一方、歯科医院でマウスピースなどを作って自分で施術を行うホワイトニングはホームホワイトニングと呼ばれています。これは、あくまでも自分で行うわけですから、使用するホワイトニング剤の過酸化水素濃度はオフィスホワイトニングよりも低くなります。
そのため、効果が実感できるまで時間もかかりますが、ホワイトニング剤を毎日塗って歯に十分に浸透させることができるので、オフィスホワイトニングよりも後戻りする時間が長いのが特徴です。
持続期間は約1年程度になります。
ホワイトニングの施術直後は特に気を付けること
オフィスホワイトニングの施術を受けて白くなった歯でも、その白さを永遠に維持することはできません。過酸化水素の薬剤を歯の表面に塗って白い歯にしても、歯の表面に再度着色が起こってしまえばまた色がついてしまいます。
また、エナメル質を変化させても、その構造が元に戻ってしまえば再び施術前の色に戻ってしまうわけです。後戻りを軽減させる方法はいくつかあります。一番気を付けたいことは施術直後です。施術を受けてから24時間以内は特に歯が着色しやすい状態にありますので、ここで歯に色がつきやすい食べ物や飲み物をとらないようにすること、特に喫煙などはもっての外です。
また、施術直後でなくても、日常生活で着色性の高い食事は見直すことも必要になります。歯に色が付きやすい食べ物や飲み物というものは結構多いです。例えば、口にした後に舌に色が残るような物は控えた方がいいでしょう。
ホワイトニング後に自分でできる歯のケア
せっかくホワイトニングで白くなった歯を再び元の色に戻してしまうのはもったいないことです。しかし、ホワイトニングには後戻りがつきものですから、そのまま放置していればいつかは戻ってしまいます。美しい歯の白さを維持するためには、やはり毎日のケアが必要です。
歯に色が付きやすい食べ物や飲み物、喫煙を控えることはもっとも大切なことですが、それだけではまだ足りません。歯のケアで一番基本的なことはブラッシングです。歯を磨くのはあたりまえのことですが、ここではより丁寧に時間をかけて磨くようにしましょう。
歯に付いた汚れはそのまま放っておくと固まってしまい、取ることが難しくなってしまいます。そして、その汚れの上に色素が沈着すると歯に色がついてしまうわけです。ですから、そういう状態になる前に汚れを落とすことを心がける必要があります。
極端な話になりますが、食後に歯磨きを忘れてしまったら歯の表面に色が付きやすくなりますし、また、虫歯の原因にもなってしまうわけです。また、磨き残しもホワイトニングの後戻りを促進させてしまう危険性があります。
そこで重要になってくるのが、歯のクリーニングというものです。定期的に歯科医院での歯のクリーニングをしていれば、白い歯を維持することができます。さらに、歯磨きに関しては、歯科医に正しい歯磨きの仕方を教えてもらうことがおすすめです。
歯磨きというものは、自分では完璧に磨けているつもりでもどうしても磨き残しがあったりするものですから、正しい歯磨きの仕方をマスターすることも重要になります。普段からの歯磨きでもホワイトニングの後戻りを軽減させることは可能です。
タッチアップで白い歯を長く維持することができる
ホワイトニングの後戻りを防ぐ方法で一番注目されているのがタッチアップというものです。これは、施術後に定期的に行う追加のホワイトニングという意味になります。施術を受けて白くなった歯が再び元の色に戻る時期、オフィスホワイトニングならば半年くらい、ホームホワイトニングならば1年くらいを目安にして、定期的にタッチアップすることで白さを維持することが可能です。参考元→湘南歯科クリニック大阪心斎橋院:大阪 ホワイトニング
ホワイトニングの持続期間が分かれば、効果が後戻りをする時期の検討がつきます。
その時期に合わせて追加のホワイトニングを行えば、また白さを取り戻すことができるわけです。白い歯にもメンテナンスは必要になります。タッチアップは厳密に言えば再度行うホワイトニングということになりますが、これを行うことで白い歯をずっと維持することもできますから、検討する価値は十分にあるでしょう。